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自分でチームを選ぶ!社内公募制度 「モバチャレ!」


こんにちは。モバファク人材開発担当です。

この記事では、社内公募制度「モバチャレ!」について紹介します。
「モバチャレ!」は、一定の条件を満たせば上長に確認することなく、部署異動や職種転向にチャレンジができる制度です。

今回は、制度設計に携わったエンジニア人材開発責任者の小林さんと実際に制度を利用したY.Jさんにインタビューを実施。「モバチャレ!」の詳細はもちろんのこと、利用した感想について話を聞いてみました。

まず最初に、制度設計に携わった小林さんに制度の詳細や設計に至った背景について、話を聞きました。

小林 謙太さん/ヒューマンリレーションズ部(2011年入社/エンジニア)
2011年に新卒で株式会社モバイルファクトリーに入社。ゲーム開発やプロダクトマネージャーを経て、現在はエンジニアの育成、採用、組織課題などに取り組む。
また、Japan Perl Associationの理事として、YAPC::JapanなどのPerlコミュニティの活動をしている。

社内公募制度「モバチャレ!」とは

ーー最初に、社内公募制度「モバチャレ!」の概要についてお願いします。

この制度は、2021年11月から開始された、直属の上長に確認することなく部署異動や職種転向にチャレンジができる制度です。対象は、モバファクに3年以上勤める正社員となります。
部署異動や職種転向ができるのは、採用ページで募集をかけているポジションで、応募はいつでも可能です。例えば、ブロックチェーン事業のエンジニアを現在募集中ですが、社外だけでなく社内のエンジニアも応募ができます。
異動先のチームとすり合わせを行い、最終的に役員から承認を得ることができれば、3か月以内に引き継ぎを行い、異動となります。

自らキャリアを形成してほしい。だから「モバチャレ!」が作られた。

ーー「モバチャレ!」を設計した背景を教えてください!

実は過去に職種転向の事例はあったのですが、正式な制度はなく、柔軟に対応を行ってきました。
しかし、今回のY.Jさんなどの相談から職務転向のニーズが高まっていると感じ、人材開発チームと役員やマネージャーへ相談の上、制度を正式に設けることにしました。
社員目線で見たときに「あの事業が楽しそうだから挑戦してみたい!」「スキルアップに行き詰まりを感じている。違う仕事に挑戦してみたい!」と思うことは自然な感情だと思います。
「モバチャレ!」を設けたことで、新しい事業や職種に挑戦したいと考える社員の背中を押していきたいですね!

 

「モバチャレ!」を利用した社員の声

次に、実際に「モバチャレ!」を利用したY.Jさんに話を聞きます。
Y.Jさんはもともと総合職として入社し、ディレクターとして「ステーションメモリーズ」(略称:「駅メモ!」)を担当しましたが、現在はエンジニアへ職種転向をしています。
職種転向した背景や、制度を利用してみた感想などを聞いてみました。

Y.Jさん/モバイルサービス事業部(2019年入社/エンジニア)
「人を楽しませるコンテンツ制作を仕事にしたい」とゲーム業界を志望する。
中でも、ゲームにこだわらず柔軟に時代にあったコンテンツで人を楽しませようとするモバファクの考え方に共感し、2019年に新卒入社。
「駅メモ!」のディレクターとしてイベントの企画、ゲームバランスの設計、データ分析を担当。「モバチャレ!」でエンジニアに職種転向後、現在は「駅メモ!」の開発エンジニアとして奮闘中。

できないことにチャレンジしたい

ーーどうしてエンジニアへの職種転向にチャレンジしてみようと思ったのですか?

元々、エンジニアの仕事を人生の中でやってみたいと思っていたからです。
大学では、ゲームがどういう仕組みで動いているかが気になり、ゲーム開発のサークルに所属していました。ゲームエンジンなどを使って、音楽系のゲームなどを作ったりしていましたね。その関係で、周りの友達はエンジニアを目指す人ばかり。
周りのエンジニアと自分はどこか似ている感じがしていて、いつかチャンスがあればエンジニアとして働きたいと、憧れを持つようになっていました。

ご縁がありモバファクに総合職として入社し、「駅メモ!」のディレクターとしてさまざまな開発を行ってきましたが、案の定、サービスの仕組みが気になる気持ちは止みませんでした。
そこで、エンジニア、プロダクトマネージャー、人材開発と複数のキャリアを歩んでいた小林さんに声をかけたのが職種転向のきっかけです。

ーー職種転向をするのは勇気がいりますよね?

エンジニアになったばかりでこんなことを言うのは謙虚さがないかなと思いますが、他の人にできることであれば、自分にもできると思っているので、怖気づくことはなかったです。
自分はゲームでミッションをクリアしていくように、わかることが増えていくことが楽しいと感じます。知らないことや難しいことに触れるほどワクワクします。実際、エンジニアの仕事に携わってみてわからないことだらけでした。苦労することは確かに多いのですが、毎日知識を得たいという欲求が満たされています。
そうやって、その時、1番やりたいことをやるキャリアが歩めたら嬉しいです。

技術に触れての学び

ーーY.Jさんは職種転向に向けて、技術研修を実施されていましたよね?
研修や業務で本格的に技術に触れてみて、気づいたことはありますか?

そうですね。エンジニアへの職種転向にチャレンジするために技術研修を実施していただきました。
デイレクターとして一定の成果を出していたこと、そしてディレクター業務の傍らでプログラミングを学習していた点を評価していただき、特別に研修を実施していただいたと聞いています。
こういったチャンスをいただけて、本当に感謝してます。特に小林さんには技術研修で熱心に教えてもらいました。
技術研修で、学んだことは大きく3つです。

まず、動くものはすぐにできても、良いコードにするには3倍の時間がかかるということ。
例えば、「可読性のために変数のスコープを小さくする」などの言葉は理解できても、いざ自分が手を動かしてコードを書くとなると、動くものを作ることに精一杯で、コードの綺麗さまで気が回らないことがよくありました。正しいコードから良いコードにする時間が、自分の作業時間を大きく占めていたので、より良い書き方を手になじませる必要があると感じました。

2つ目は、ライブラリはブラックボックスではなく読むものだということ。
当たり前のことかもしれませんが、ライブラリも書いてあるコードのとおりに動いて、書いている以上の動作はしないなと。ぱっと見て魔法のようなコードでも、丁寧に読めば理解できると感じました。ライブラリを読むことは、当初思っていたエンジニアの仕事のイメージと一番乖離が大きかったです。

最後に、良いコードを書く方法の言語化が大切であるということ。
コードが動く場所は機械の中なので、機械にどういう命令するか、どう動いてもらうか考えることが、エンジニアの仕事の中心だと思っていました。ただ、研修や業務の中で、それ以上にエンジニアは人がコードをどう読むかを大切にしていると感じました。
可読性を上げるための方法が言語化、体系化されていることに驚いたことを覚えています。例えば、なんとなく悪いコードではなく、「単一責任の原則」といった良いコードを書くためのプラクティスがあり、それに沿っていないので悪いコードだと説明できたりします。コードも広い意味では文書の1つなので、こういった文書を体系立ててわかりやすくし、メンテナンスしていく方法は、職種問わず応用できるかもしれないですね。

過去の経験が0になるわけではない

ーー現場に配属されて、どう過ごしていますか?

先ほどの技術研修のときに感じたことと重なりますが、やっぱり良いコードを書くことは難しいですね。
配属後初めてのコードレビューでは山のようなコメントがついて、涙目になりながら1つひとつ直していきました。(笑)
その一方で、出力はそのままに今後コードを触る人のことを考えて直していく感覚はとても面白いと感じました。

また、ディレクターの経験が非常に役立っているなと感じています。抽象的な要望から、意図を汲み取り、具体的に「こういうものを作るのはどうですか?」と提案をしていく過程はディレクター業務と非常に似ています。過去の経験が0になるわけではなく、繋がっていると感じました。

「モバチャレ!」は、挑戦の受け皿

ーー「モバチャレ!」についてはどう感じていますか?

「モバチャレ!」は、キャリアの挑戦をしたいときの受け皿ですね。
「モバチャレ!」がなかったら、職種を転向するというのは、リスクが大きい選択でした。繰り返しになってしまいますが、背中を押してくれたことをとても感謝しています。
与えられた責務を全うすることは大事ですが、自分のキャリアを主体的に選択できるようになったことが嬉しいです。

 

最後に

Y.Jさんの事例を交えながら、社内公募制度「モバチャレ!」の紹介をしました。今後もモバファクでは挑戦する人を応援していきます。

現在、新卒採用・中途採用共に絶賛募集中です。興味がある方は、以下よりご応募ください。