こんにちは!ネイティブアプリエンジニアの丸山です。
今回は 2017年5月17日~19日に開催されたGoogle I/O 2017についてレポートしたいと思います。
Google I/O?
よくわからない人向けにざっくりと説明しますと、 Googleが年に1度行っている開発者の一大イベント(お祭り)です。
入社当時から一度は行きたいとずっと思ってたので今回念願が叶いました。
場所はカルフォルニア州にある Shoreline Amphitheatre で行われました。
すぐ南にGoogleのオフィスも存在します。
参加する意義?
世界中の開発者と交流ができ、またその場の空気を感じられるところです。
画像認識分野で有名な Li Fei Feiさん、Android開発者のヒーロー Jake Whartonさん、Jetbrains のHaririさんなどその分野を詳しい人なら誰もが聞いたことのあるような有名人に出会えます。
個人でもNYのエンジニアと友達になったり、フランス/中国のエンジニアと会話したりと貴重な体験ができました。
現地にいって、その場で世界中の優秀な技術者と話をするというのは楽しいものです。
また講演はYouTube経由で見れば良い、現地に行く必要はないよという意見も沢山聞くのですが、やはりその空気を感じたりそこで考えることが経験値として溜まりやすいなという実感があります。
実際上がっている動画も、なんだかんだで見なかったりするんじゃないでしょうか? (私も例年keynoteぐらいしか見てないパターンが多いです。)
どんなセッションが面白かった?
あげるとキリがないのですが、オススメを3つだけ紹介します。
⭐ Android Sensor & Location: What’s new & Best Practices
位置情報まわりの講演なのですが、業務にも反映できそうという意味ではこれが一番面白かったです。
面白かったポイントをいくつか
- 室内の位置情報が劇的に改善
- バッテリー消費にどのくらい影響するのか要因別に表示
- Android O でバックグラウンドの位置情報エネルギー効率アップ
- 動作認識 (車/電車/自転車/歩き/走り…)
動作認識のみだと消費電力がかなり抑えられるとのことで、今後うまく利用したアプリが増えていきそうな感じがしました。
位置情報技術もまだ変化する余地があると考えるとワクワクしますよね。
⭐ What’s new on Android
Android全体の新しい機能紹介のセッションでした。
コンパクトに広く新機能を理解できるのでおすすめです。
開発者は、Developer KeynoteとWhat’s new on Androidだけ見ておけば、大体の概要がつかめると思います。
面白かったポイントをいくつか
- [言語] Kotlinを第一言語に
- [AndroidStudio] メモリ、CPU、GPU、ネットワークプロファイラが進化. 詳細に分析可能
- [Library] 新しいアーキテクチャの提案、Android Components の発表
- [InstantApp] InstallなしですぐにあそべるInstantAppが全てのディベロッパーで利用可能に
- [Actions on Google]GoogleAssistantの会話パターンを自社アプリと連携出来るように設定できる
- [機械学習] TPUがGoogleComputeEngine対応
- [Chrome] Lighthouseがchrome developer toolに埋め込まれる
Instant Appは去年から発表されていましたが、ついに全てのディベロッパーが利用できるとのことで楽しみですね。
Kotlinは他のセッションでも大盛況だったのですが、これといって目新しい情報はありませんでした。 (弊社でも2年ほど前からKotlinを導入して利用を推奨しています)
Past, Present and Future of AI / Machine Learning
Li Fei Feiさんはじめ、機械学習の有識者を集めてディスカッションするセッションでした。
話の途中でカンブリア紀の目の誕生を引き合いに画像認識の現状を話していたのですが、聞いていて興味深かったです。
今回発表のあったGoogleLenzをはじめ、視覚情報をより詳細に認識・利用することで出来ることがどんどん広がっていくと思うと楽しみですよね。
まだその変化のはじまりに過ぎないのだということも納得できます。
全体として会話がメインのセッションなので、コンテキストが分かる人にはおすすめしたいです。
会場の写真など
会場は野外で日照量も多いので給水車が出回っていました。
中の人に質問できるOfficeHourの建物が常駐してました。
朝食/昼食の風景
Androidのオブジェクトは各所にありました。
カラオケを歌いながら走れる自転車なんてものも
今年はお土産も配布! GoogleHomeを全参加者に配っていました。
おわりに
以上、簡易的ですが参加レポートでした!
今回一人海外参加ということもあり緊張してたのですが、英語もそれほど問題なく通じて楽しめました。
ここでは記述しきれなかったのですが、現地の町や人、文化から受ける影響も大きく、私にとっては有意義な滞在となりました。
今回のGoogle I/Oの参加は社内制度のひとつであるキャリアアップ支援制度※を利用して実現できました。 相談にのってくれたチーム・人事関係者の方に感謝します。
※キャリアアップ支援制度について
モバイルファクトリーでは新たなスキルや経験を得ることで、
・自身のキャリアアップや市場価値の向上に繋げてもらいたい
・会社やチームへ貢献してもらいたい
という思いからキャリアアップ支援制度を実施しています。