ソーシャルアプリ・モバイルコンテンツと幅広く事業を展開し、ヒットサービスを生み出してきたモバイルファクトリー。2014年6月に開始した、位置情報連動型ゲーム 「ステーションメモリーズ!(通称:駅メモ!)」は、地方自治体と手を組みリアルイベント開始するなど急成長を遂げています。
リリースから2年。花形サービスへと成長を遂げた「駅メモ!」
他社も含め、位置ゲームが続々と台頭してきている中、「駅メモ!」が成長してこられた理由。それは細かい部分までこだわり、開発・デザインをしていること。特にUX(ユーザエクスペリンス)にはひときわ強くこだわっています。
駅メモ!は移動中での使用がメインのゲーム。駅の位置情報を登録することで、電車に乗りながらチェックインできるなど、日々の“お出かけ”をより楽しむことができます。また、画面を見続けて歩きスマホになってしまわないよう、要所要所で画面を見るだけで良いように工夫をしているのです。
しかし、駅メモ!の目指す未来はもっと先。移動中だけでなく、移動後の楽しさを提供するために、最近はリアルイベントの開催にも注力しています。
岩手県とコラボした「いわて×駅メモ!」キャンペーン、映画『君の名は。』とのタイアップキャンペーンなど、O2O(※)施策も積極的に仕掛けています。その結果、ゲームを通じて知り合い、結婚するユーザーが誕生するといった事例も生まれるなんてことも。
こうしてスマートフォンという枠を飛び出しはじめた「駅メモ!」。ここまでの成長を遂げてきた背景には、サービス開発時からずっと自己研鑽に努めてきた、松本祐輔と山本陽介、ふたりの存在がありました。
※O2O:「オンライン・トゥ・オフライン」の略称。インターネット上で利用するサービス(オンライン)を使って、ユーザーに実店舗(オフライン)へと足を運んでもらえるように行う取り組み。
「駅メモ!」を通して、人の出会いを創出したい
「実は駅奪取の開発にも携わっていたことがあって、そのとき『家の中だけでなく、ゲームを通じて新たなきっかけを得られるものを作れたら……』と思っていました。ゲームを通じてオフ会が開催されたり、旅行にいったり。そんなことができる位置ゲームを作ってみたかったんです」(松本)
「“自分が好きになれるもの”を作りたいと思っていました。自分と同じようなものを好きだという人は世の中にたくさんいると思うので、そういった人たちの心に刺さるサービスを生み出したいな、と」(山本)
サービスを開発していくにあたって大事にしたのは、自分たちが使いたいと思えるサービスかどうか。当時社内では、エンジニアが開発したものにデザインを加えるやりかたが主流でしたが、松本と山本のふたりは、はじめからデザインや操作部分を作り上げる方法を採用。
実際にチームメンバーでプロトタイプを操作し、チェックインした駅がログに残っていくのを見て、「これなら自分たちも楽しい」とサービスの出来に手応えを感じていました。
一方、山本がさらにこだわったのはUXデザイン。駅メモ!が立ち上がった当時は、ソーシャルゲーム全盛で、決して使い勝手が良いとは言えないゲームも多く存在していました。「自分たちが生み出すものが、そうなってはいけない」という強い矜持があり、誰もが簡単に使えるようなゲームになるよう、サービス全体を細かくデザインしていったのです。
結果、駅メモ!は予想していたよりも早いスピードで成長。現在は拡大フェーズに入っており、外部との提携やタイアップも続々と決まっています。
自由で楽しいからこそ、“優しい環境”ではない
「実際にモバイルファクトリーで働いてみて、頑張りたい人はどこまでも頑張れる環境だなと思いました。きちんと提案すれば、役職や立場に関係なくアイデアを検討してもらえるし、意見そのものが尊重されて、正しければ採用される風土だと思います」(松本)
山本は現在チーフデザイナーとして、ビジュアルはもちろんのこと、UI/UXを含めたユーザーの目に触れるデザインの品質や価値をチェック。最近では他のメンバーにもその権限を委ね、自身は入社前に抱いていた思いをそのままに、自由に好きなものを作るさらなるチャレンジを続けています。
「一方で、そのぶん責任もあるので“優しい環境”ではないですね。自由には責任が伴うとはよく言いますが、本当にその通り。『ユーザーが楽しめるか』と徹底的に向き合って働いています」(山本)
自分たちで作り上げてきたサービスだからこそ、責任を持って最後まで面倒を見る。そのために自分を律して、松本と山本は日々の仕事と向き合っています。
「毎日がノー残業デー」インプットを意識しながら働くチーム
「残業しているとクセになってしまう。残業することが異例になるように、毎日ノー残業デーにしています。もし残業する場合は、17時ごろに、今日仕事をしなければいけない理由、何をやるか、いつまで残るかをチームに共有してもらっています」(松本)
この仕組みを取り入れたことによって残業時間は減少。また残業の共有することで誰かがサポートしてくれるようになったので、おのずとチーム全体が定時内で仕事が終わるように。その結果、各々がインプットの時間も確保できるようになりました。
「もともとゲームをしたりアニメを見たりと、インプットの時間を大切にしていたのですが、定時で帰るようになってその時間がより増えました。アニメを見ることは『駅メモ!』のキャラクターやデザインについて考えるときにとても役立ちます。それに、ユーザーに面白いと思ってもらえるものを作るには、やはりトレンドも気にしておかないと」(山本)
限られた時間の中で最大限のアウトプットを出し、インプットの時間も大切にするーー。こうした働き方、仕事に対する姿勢が、ユーザーの笑顔を増やし続けています。その数に比例して駅メモ!は拡大、そして、それがモバイルファクトリーの価値観である「ありがとうで高収益を」につながっていきます。
その価値観をまさに体現しているのが、松本と山本のふたり。彼らが率いるチームが、これからも駅メモ!をさらに大きなサービスへと成長させてくれるはずです。
Text by PR Table