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属人化を防げ!〜仕事のヒントをシェアする文化〜


こんにちは!モバファク広報担当です!

モバファクの社員は、自分が得た学びを言語化し、全社員に知見をシェアしていくということを大切にしています。これまで、専門職勉強会を筆頭に、学習の文化についてご紹介してきましたが、アウトプットの文化もモバファクには強く根付いています。

その代表例が「ヒントノート」。
仕事をするにあたって、ヒントになるような学びを社員がドキュメントに書き留め、全社員にシェアをしています。
今回はその「ヒントノート」の発起人でもある小林さんにインタビューをしていきます。

ヒントノートとは何でしょうか?

事業横断の知識・ノウハウを共有する仕組みです。仕組みといっても大げさなものではなく、普段使ってるドキュメントツールにヒントノートというグループを作っただけです。
そのヒントノートに、仕事に役立ちそうな記事を皆で書いていきます。

なぜヒントノートを作ろうと思ったのですか?

共有のハードルを下げたかったからです。
チームを超えて知識やノウハウを共有することは、少し勇気がいることだと思うんです。
一緒に仕事をして性格もお互いに分かっている人へ共有するのと、そうでない人へ共有するのでは、伝える難度は変わってきます。
そういった問題を解決するために、ヒントノートを発案しました。社内勉強会を主催し人を集め発表する手間よりも、自分の頭にある考えをドキュメントにして共有する方が楽だと考えました。

ヒントノートが入ることで、共有のハードルが下がると考えた

チームを超えた共有が円滑になれば、知識・ノウハウ共有の価値だけでなく「あの人はこんなことを考えているのか!」といった発見、相互理解にも繋がります。
新型コロナウイルスの感染拡大により、リモートワークという働き方の今だからこそ、情報共有することの価値が上がっていると感じています。

具体的にどのようなナレッジが貯められていますか?

具体的には、企画をする上での考え方、デザイナーやエンジニアにとってのスキルなどが書かれたりしています。最近だと「UXを意識した現場のお仕事紹介と、自主トレーニングのススメ」という題のヒントが、どんな職種でもUXを学びやすく自分ごとにしやすくする良記事でした。内容だけでなく、社内でバズっていたことも印象的でした。


社内でイイネが集まる記事は、やはり読みたくなりますよね。また、書き手としても反応があることは嬉しいです。誰でもできる小さな反応だとしても貢献になる、そんなところが面白いと思います。

ヒントノートを作ったことで、会社に変化はありましたか?

社員のアウトプットが明らかに増えました。
今までなかったことが不思議なくらい、会社に馴染んでいるように感じます。

アウトプットの意識向上の影響は、社内勉強会にもありました。社内勉強会のNPS愛着や信頼を数値化したものは約28%向上し、実施回数では前年比で18%上昇し上半期で100回以上実施されました。また、知識・ノウハウで貢献した社員を投票し、表彰する制度を最近設けたのですが、投票理由にヒントノートを挙げる人が多数いました。

アウトプットを積極的にしてもらうために工夫していることはありますか?

普段、目にするところ、耳にする言葉にヒントノートを馴染ませることを意識しています。「アウトプット」の意義は多くの人が語っているので、問題はどう馴染ませるかです。

具体的には、ヒントに誰かがイイネをつければ、
Slackに通知され、みんなの目に触れるようにしていますたまに、上述の画像のように社内バズが起これば、ちょっとしたお祭り気分です。新人など、まだ会社のコミュニティに馴染んでいない人からすると、最初にイイネをするのは渋るかもしれませんが、誰かがイイネをしていればイイネしやすいかもしれません。(本当は渋る必要なく、誰でも良いと言える雰囲気づくりはしつつも)

また、ヒントの事例を積極的に見せるようにしています。組織として、どんなものが良いヒントなのか、共通の認識を作るために、まずは見本が必要だと思っています。Slackやドキュメントでヒントになりそうな話を見つけては「ヒントになりそう」「ストックしませんか?」と運営は声かけをします。泥臭いですが、生活に馴染ませる、というのはそういうことだと思います。社員が「ヒントになりそう」「ストックすると良さそう」といった言葉を使うようになったら、勝ちですね(笑)

Slackで利用しているスタンプたち

今後目指していることはありますか?

普段使いする「ヒント」を増やしたいです。知識・ノウハウを得るだけではなく、行動が変わって「ヒント」の本当の価値が出てくると思います。

私が所属するヒューマンリレーションズ部としては、組織に存在している言葉の意味を明文化していきたいと考えています。例えば「リーダーシップとは集団の目標を達成するために人に影響を及ぼすこと」など、モバファクなりの言葉として認識を揃えられると良いと思っています。他にも、開発現場として必要となるヒューマンスキル、ビジネススキル、職能ごとのスキルなどがヒントにもっと記載されていくと、キャリア開発に役立っていくと思います。

そして、組織にとって嬉しいヒントは、まだ無数にあると思っています。
嬉しいことに、モバファクには誰かの役に立ちたいと思っている人が沢山いるので、ヒントノートがそんな気持ちを支える仕組みの一つになったら満足ですね。


モバファクでは、「属人的になってる部分を解決しよう」という話がよく出ます。
属人化を防ぐために、ヒントノート以外の場で、ノウハウのシェアが当たり前のように行われています。知見のシェアにより、各社員の知識を広げ、より柔軟なチーム/組織を目指していく文化。
これこそが、モバファクの特徴であり、強みなのかもしれません。