こんにちは!採用担当の金岡です。
先日、21年新卒内定者と、オンラインでイベントを実施しました!
今回のイベントは、内定者が好きなものについて熱く語る、LT(Lightning Talks:短いプレゼンテーション)を行うというもの。
この記事では、「なぜイベントを実施したのか?」「オンラインでどのように運営したのか?」そして「どのような学びがあったのか?」をご紹介します!
イベント実施の目的
同期との関係を強めてもらうことで、少しでも内定者の「新しい組織の人への不安」を減らすことが目的です。
新卒内定者は内定から入社までの期間が1年以上空いてしまうこともあるので、モバファクでは毎年、入社までに何度か内定者同士が交流できるようなイベントや研修を行っていました。
しかし、今年は新型コロナウイルスの影響により直接会うのが難しく交流しにくかったり、お互いを理解するのに時間がかかると考えました。
そこで今回、『好きなものについて熱く語る』というテーマでLTをするオンラインイベントを実施しました。
このテーマにした理由は、「何」が好きかだけでなく、好きになったきっかけやバックグラウンド、魅力を感じるポイントなどの「なぜ」を聞くことで、自己紹介だけでは知ることができなかった価値観まで知ってもらおうと思ったからです。
イベントの概要
イベントは全体で1時間。前半はLTを、後半は懇親会を行いました。
任意参加のイベントにも関わらず、ほぼ全員が参加してくれました。
気持ちのこもったLT
LTに立候補してくれた3名が、スライドや動画を用いて、自分が好きなものや、熱中しているものについて熱く語っていきます!!
1人目のK.Kさんが発表したのは電車の廃線跡について。
廃線跡まで楽しむほど鉄道好きなK.Kさん。廃線跡を巡ったときの写真をたくさん用いて魅力を伝えてくれました。20年前に廃止された線路や駅の看板、踏切が廃れたまま残っている写真など、どれも趣を感じるものばかり。
また、地図上で建物の並びが不自然なカーブになっている場所は、過去に路線があった可能性が高いといった話も飛び出し、鉄道に知見のない同期も興味津々でした。
2人目のA.Kさんが発表したのは好きなバンドについて。
前回の自己紹介プレゼンでは聞けなかった、新たな一面が!
A.Kさんはそのバンドのポップな曲調とエッジの効いた歌詞のギャップにハマったそうで、それらの歌詞を紹介してくれました。その後、実際のMVをみんなで見たのですが、エッジの効いたフレーズが出てくると、「さっき言ってたやつ!」とみんなも盛り上がっていました。
3人目のY.Tさんが発表したのは俳句の魅力について。
前回の顔合わせの際、俳句で全国大会に出場した経験を話してくれたY.Tさん。
今回のLTでは俳句の魅力と好きな句について語ってくれました!
Y.Tさんが感じる俳句の魅力の一つは、自分の想像を広げられる楽しさがあるということ。
好きな句とそこから想像したことの話は、Y.Tさんならではの感性が現れていて印象的でした。
どのLTからも人柄や愛が伝わり、大盛り上がりでした。
オンラインイベントを実施してみて
ここからは、オンラインイベントを実際に実施するにあたって工夫したことや、感じたこと、学びについてお話ししていきます。
今回オンラインでイベントを行うにあたって工夫したことは大きく2つ。
- リアクション方法
- オンライン交流会向けツールの利用
それぞれについて説明していきます。
1. リアクション方法
オンラインでのプレゼンテーションは、聞き手の表情やリアクションが掴めない分、発表が難しいという問題があります。
そのため、運営側からLTの実施前に、LTを聞く際のリアクションを以下のようにお願いしていました。
- マイクをオンにしてリアクションをしてほしい
- Slackで感想や質問をリアルタイムにコメントしてほしい
リアクションのお願いをしてみて良かった点は、双方的なコミュニケーションがある発表になったことです。
笑い声や驚きの声などリアクションがあることで、聞き手のテンポに合わせた発表をしてくれたり、コメントがあることで発表者がリアルタイムで補足説明をしてくれた場面も。
特にコメントの利用は、オフラインよりも双方的なコミュニケーションを生むことができたと思います。
気になった点は、コメントのツールです。
モバファクではビデオ通話はGoogle Meetを、テキストコミュニケーションはSlackを利用しているため、今回のイベントでも同様にコメントはSlackに書き込んでもらうことにしました。
しかし、コメントを書き込む量には個人差がありました。2つのツールを同時に使うことへの慣れや設備環境によっては手間を感じさせてしまったかもしれません。
コメントの方法は検討の余地がありそうです。
2. オンライン交流会向けツールの利用
Google Meetなどの一般的なビデオ通話ツールでは、大人数で一度に複数の会話をすることが難しいという問題があります。
その問題を解決するべく、LT後の懇親会ではSpatialChatというツールを初めて利用してみました。
※集合写真のために集まっていますが、広い範囲を自由に移動できます。
SpatialChatはリアルの空間が再現できるオンラインビデオ通話ツールです。
参加者の顔が小さいアイコンに映し出され、それを画面の中で自由に動かすことができます。相手のアイコンとの距離に応じて、近づくとアイコンのサイズも声のボリュームも大きくなり、離れるとアイコンも声も小さくなる仕組みです。
SpatialChatを利用してみて良かったところは、オンラインでも少人数のグループで会話ができ、かつ移動自由でいろんな参加者と話せる、というところです。
またUIが直感的で使いやすいという点も魅力的でした。インストールも不要で、初見の人もスムーズに使うことができました。
気になった点は、運営が指示を細かく出さないと、画面上のただの広い空間なので、参加者がどうグループに分かれたらいいのか判断に困ってしまうことです。
次回の懇親会でも利用する場合は、最初のグループ分けや話のテーマを運営がある程度決めておき、その後自由に移動してもらうようにする等のルールが必要だと感じました。
まとめ
内定者の「新しい組織の人への不安」を減らすべく、実施された今回のオンラインイベント。
オンラインでのこのようなイベントは初めてということもあり、学びや課題が多く見つかりました。
新型コロナウイルスの影響で、直接の交流がしにくい状況ではありますが、オンラインオフラインに関わらず、より内定者が交流できる場を担当者が作っていく必要があります。
模索しながらではありますが、引き続き内定者が会社や同期を始めとする人への理解を深められるようなイベントを企画していきたいと思います。