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誤解を防ぐ情報共有文化「各部トピックス」


こんにちは。モバファク広報担当です。
モバファクのカルチャーの1つに、経営や各部の情報を共有する記事「各部トピックス」があります。
「各部トピックス」とはその名の通り、各部の一週間の取り組みや出来事、事業戦略会議で話し合われた内容をまとめて、週に一度全社に共有しているドキュメントです。
この記事では、そんな「各部トピックス」で、「具体的にどんな内容を共有しているのか?」「どういう狙いを持って情報を共有しているのか?」などについて紹介していきます。

「各部トピックス」とは?

モバファクの各事業の現状と今後について経営陣で話しあう事業戦略会議の議事録と、管理部門の各部で取り組んでいること、目指していることなどを週に一度、全社に共有するドキュメントです。

具体的に共有する内容としては、大きく2つ。
1つは経営陣で毎週行っている事業戦略会議の議事録。事業部門の目指している目標や目標の達成率、サービスの施策の進捗、今後検討している施策などはもちろんのこと、経営陣が会議で話した会話内容が事細かく共有されています。

そしてもう1つが各部の取り組みについての情報です。「各部トピックス」では事業部門だけでなく、管理部門からも情報が共有されています。具体的には、新しい人事制度の施策内容や設計の背景、採用の動向や、今後のPRスケジュールなどが共有されています。

「各部トピックス」で情報を共有することの狙いとは?

各部の情報の共有はもちろんのこと、普通では知ることのできないはずの事業戦略会議の議事録まで、なぜ全社へ共有することになったのでしょうか。取締役の深井さんに、「各部トピックス」を始めた経緯について話を聞いてみました。

モバイルファクトリー取締役/深井 未来生
2008年にモバイルファクトリーへ入社。
経営企画室長や人事総務部長等を経て取締役CFOに就任。2015年IPO、2017年東証一部市場変更の責任者を務める。2019年3月取締役COO就任。同時に、グループ内でブロックチェーン事業を推進する株式会社ビットファクトリー代表取締役就任。

なぜ、全社に各部の状況を共有し始めたのでしょう?

隣の部署、隣の席の人が何をやってるかが、よくわからないって状態は組織として好ましくないと思っていたからです。機能別組織なら、エンジニアやデザイナー間で技術の交流が生まれるはずなので、まだなんとかなりますが、事業部制組織だとどうしてもサービスの数だけ会社が存在しているような状況に陥りがちです。その場合、きっかけや仕組みがないと他の部が何をしているかを知ることは、とても難しい。だから、モバファクでは各部の情報共有のきっかけの場として、「各部トピックス」で毎週、STEPで毎月、各部の業績や進捗の共有を行い始めました。

「各部トピックス」では事業戦略会議で話し合われた内容も共有されていますが、どの程度の内容が共有されていますか?

もちろん、インサイダーに関わる情報や、個人情報に関わる人事事案などは伏せていますが、それ以外はほとんどを共有していると思います。事業戦略会議で話し合われた内容を共有し始めたのは、各部の情報に加え経営の意思決定についても経緯を知りたいという声があったからです。
元々、経営陣の考えや、今後の目標についての共有は行っていました。月に一度の全社会で経営陣から今後の方針を共有したり、管理職から社員に事業方針を細かく伝えてもらったり。ただ、なかなか情報が明確に伝わりきらず、社員からの評判は良くなくて。
そこで、事業戦略会議で取っていた議事録をそのまま共有すれば、ズレなく社員に情報を伝えることができると考えて、2015年から毎週各部の情報を発信していた「各部トピックス」で同時に議事録も共有を行うようにしました。

経営陣での会話を全社に共有することに心配はなかったんですか?

全く心配なかったです。経営陣の意思決定を知りたいと思うのは、社員として当然の欲求だと思います。経営陣としても彼らの希望に応えるべきだと思っていたので、やらない理由はなかったです。ただ、文字で共有した場合、どうしても間違った解釈で誤解が生まれてしまうことがあるので、そこだけ心配はありました。
だから、誤解が生まれないように、時間はかかりますが、文面での伝え方はかなり気をつけています。それでも、各レイヤーで誤解が生まれてしまいそうだった場合は、それを防ぐために、その時期はマネージャーに会議に参加してもらったりと、工夫をしながら共有しています。

情報共有によって起きた変化とは?

情報を全社へ共有することによって、何か変化はありましたか?

何人もの人を介することによる情報の減衰がなくなったと思います。
経営陣が話している話を生々しく伝えることができているので、誤解なく経営陣が何を考えていて、どんな意思決定プロセスがあったのかを理解してもらえるようになりました。もちろん、共有した内容が、時に生々しすぎて、反発を生んでしまうこともありますが、誤解による反発はほとんどなくなったので、これが現状一番最適なやり方かなと思っています。

リモートワークが当たり前になっている現状だと、情報共有の価値はさらに高くなりそうですね。

そうですね。モバファクでは、2020年10月19日(月)から新しい働き方3.0「モバワーク」を始めましたが、多様な働き方ができるようになった一方で、社員全員が一堂に会することはなくなり、各部の情報共有が以前に比べて難しくなったと思います。そんなコミュニケーションが難しい時代だからこそ、会社と社員をつなぐ仕組みが必須になってくる。実際に情報を「各部トピックス」で共有する文化が定着していたからこそ、リモートワークになっても、大きな問題なく円滑に事業を進めることができたと思っています。
今後も、「各部トピックス」をはじめとした情報共有の機会を大切に、社員へなるべく解像度高く情報を共有していきたいと思います。

モバファクは行動VALUEの1つに、「スピード×クオリティ」を掲げています。

情報共有をきめ細やかに行っているからこそ、モバファクの社員は会社の課題を自分ごととして捉え、自分たちの役割を全うできているのかもしれません。