1月27日(水)に開催された、業界最大規模のエンターテインメントビジネスカンファレンス『Tokyo Venture Conference 2021』に当社代表取締役の宮嶌が登壇しました。
講演ではブロックチェーン事業を進める3社の代表が集まり、「ブロックチェーン業界へ参入を決めたきっかけ」や「ブロックチェーン関連事業の将来性」に関しての議論が熱く交わされました。
今回の記事では、講演で宮嶌が話した内容を抜粋してお伝えさせていただきます。
Q.ブロックチェーン業界へ参入を決めたきっかけは何ですか?
2018年にビットコインがものすごく値上がりしたと思うのですが、実は、その前にICOブームがあったんです。プロダクトをほとんど持っていない会社ですら、ICOによって100億円近くお金を調達している状況をみて、私は驚きました。そこから興味を持って、仮想通貨やトークンを詳しく調べてみたのがブロックチェーンとの出会いです。
「ブロックチェーンはインターネットをアップデートする技術」だと感動して、その頃から次に新しい事業をするのなら、ブロックチェーンだと思っていました。
というのも、私たちがメインで行うゲームやアプリの世界はすでにレッドオーシャンになってきています。一方でWebの世界はそうでもない。だからこそ、Webを拡張する技術「ブロックチェーン」にフォーカスをしたら、必ず成長できると感じたんですね。
Q.モバファクのブロックチェーンを使った取り組みを教えてください。
2018年からブロックチェーンに関する開発を進めてきましたが、やっと今年から売り上げが立つ新サービスを2つスタートさせることができそうです。
1つがアワメモ!というサービス。アワメモ!は、当社が元々開発していた位置ゲームの駅メモ!にブロックチェーンの要素を加えたサービスです。すでにリリース済のフェアマスター機能に加え、ステーションオーナー機能を実装予定です。
具体的にどんな要素が新しいかと言いますと、ユーザーはブロックチェーンの要素を加えたデジタルデータ(以下、駅トークン)をゲーム内で購入することで、自分の資産として半永久的に駅トークンを保有することができます。さらに、ユーザーは駅トークンを購入することで、ゲーム内の駅のオーナーとなり、駅の利用料を一部獲得することができるんです。上場企業でもこのような取り組みをしてる企業は、ほとんどないと思っています。
ちなみに販売される駅の価格についてですが、新宿駅だと300万円くらいが価格の想定です。駅トークン全体の売り上げは、4.4億円〜10数億円を想定しています。
もう1つが、ユニマというデジタルアセットのマーケット。
わかりやすくいうとデジタルデータを専門に販売するECサイトのようなイメージです。最初は当社が作るゲームアセットをユニマで販売していく予定ですが、世界を見ているとデジタルアートや、電子書籍などにもブロックチェーンの要素を加えて、売買される例が出てきています。
私たちとしても、ゲーム以外のデジタルアセットを今、仕込んでる真っ最中です。
Q.今後ブロックチェーンサービスで飛躍的な成長をする企業は出てきますか?
モバファクがなります!
デジタルデータに資産を加えることができるブロックチェーン技術は、これから様々な業界に大きな価値を与えていくと思っています。特にゲームアイテム等の資産化はエンタメ業界に革命を起こすと思います。
現状、ゲーム内のアイテム等のデータは、本屋で購入する本のように中古で販売することはできません。ただ、ブロックチェーン技術を使えば、デジタルデータの二次販売が中古本のようにできる可能性がある。版権等の問題を解決する必要がありますが、デジタルデータの二次販売ができるようになるということは、エンタメに触れるユーザーにとっての新しい価値になり得ると思うんです。
今後モバファクでは、駅トークンをはじめとしたデジタルアセットをユニマで販売していきます。僕らのサービスをきっかけにトークンという言葉が当たり前になったら嬉しいですね。
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中期経営計画の通り、モバファクは「トークン=モバイルファクトリー」という状態を目指して、さらにブロックチェーン事業へ力を入れていきます。
今後も登壇や、新しい取り組みについての情報があれば、随時ブログで紹介していきます!どうぞお楽しみに!