モバイルファクトリーの日常をお届けします

モバファクの仕事図鑑〜デザイナー・イラストレーター編〜


先日、社内勉強会制度「シェアナレ!」で、モバファクのデザイナー・イラストレーター3名をパネラーに迎え、パネルディスカッションを実施しました。
パネラーからは、デザイナーやイラストレーターの業務内容や意識していることなどが話されました。
今回のブログでは、パネルディスカッションで話された内容を一部編集して、お伝えします。

登壇者の紹介

最近担当した業務について教えてください。

N.T
少し前ではありますが、弊社が運営する位置ゲーム「ステーションメモリーズ!」(略称:「駅メモ!」)のUI/UXを担当しました。
新機能や季節ごとに行うイベントに関して、ディレクターからオーダーが来るので、「どんな画面設計だとユーザーが操作しやすいか」や「現状の課題」を洗い出して、UIを作成しました。チームのデザイナーからレビューをもらうなどし、実装までに約1か月くらいかかったと思います。

現在は、ブロックチェーン事業のデザインにメインで関わることも増えてきましたが、横断的に他チームのデザイン業務に関わることも多いです。幅広く経験ができるという点が、モバファクで働く魅力かもしれません。

T.S
そうそう。モバファクのデザイナーって、いろんなことにチャレンジできるんですよね。
ゲームやWebサービスのUI/UXデザインに加え、紙媒体(ポスター)の作成、グッズの作成も行います。施策によっては、動画を作成したり本物の電車のラッピングデザインなども行うこともありますね。

最近自分が担当した業務で言うと、NFTサービス構築支援プラットフォーム「ユニキス ガレージ」のランディングページの作成が挙げられます。
若手のデザイナー、エンジニアと一緒になって、UI/UXの設計を1から作り上げていきました。急ぎの案件だったため、久しぶりに遅い時間まで業務をすることになったのですが、その分、完成時の達成感はひとしおでした。

K.M
直近で言うと、「駅メモ!」に登場するキャラクター「でんこ」のイラストレーションを行いました。担当した「でんこ」のコンセプトに合わせ、色味や衣装を決めていきます。
チームのディレクターやイラストレーターと相談して決めたテーマや条件に寄せつつも、キャラクターの個性が引き立つように、イラストを完成させました。

デザイナー・イラストレーターに求められる能力は何でしょうか?

T.S
学生のときに、自分はデザイナーに対して「自分がかっこいいと思うデザインをする人」という印象を持っていました。多くの人がデザイナーに対してそんなイメージを持っているのではないでしょうか。
これは半分正解で、半分間違いです。
もちろん独創性や想像力も大切ではあるのですが、それ以上にデザイナーには、ユーザーが求めていることを汲み取って、デザインに落とし込む力が求められます。

アメリカの有名なデザイナーは、「デザインとは、現在の状態からより良い状態に変化させること」と言いました。その通りで、デザイナーはまず何よりも、適切なコミュニケーションをとり、現状の課題や目的を把握することが大切です。
課題や目的を見失うと、誰も求めていない独りよがりのサービスになってしまいますからね。

N.T
コミュニケーションってとても大切ですよね。
デザインをする前に、必ずディレクターと、ユーザーに感じてもらいたいことやディレクターが求めているものについて、すり合わせるようにしています。

デザインは、ユーザーの一番最初に目に触れるものだと思うので、ユーザーがサービスをどう思うかはデザイン次第なんですよね。だからこそ、デザインがサービスの足を引っ張らないように、「ユーザーが求めているものは何か?」を常に考えるようにしています。

K.M
ユーザー視点という点では、イラストレーターも同様です。
「良いイラストとは何か?」と考えたときに、「ユーザーが手に入れたいと思えるか」という点は大切な要素の1つです。
自分が描いたキャラクターを欲しいと思ってもらうためにも、評判の良いキャラクターの傾向を考えたり、既存キャラクターの特徴を調べたりしています。
実際に、「駅メモ!」の8周年を記念して作成した「でんこ」の衣装も、思いつきではなく、ユーザーのニーズを調査し、テーマを綿密に決めた上で作成しました。

良いデザイン・イラストを作成するために意識していることを教えてください。

T.S
いろいろなデザインに触れ、感じ、解釈することを大切にしています。
これまで数々のデザインを担当してきたのですが、デザインの正解に辿り着けていないんです。というのも、自分が良くできたと思ったデザインがウケなかったり、逆にイマイチだなと思ったデザインがウケたり、なんてことがたまに起こります。デザインって本当に難しいんです。
なので、感覚を磨くためにも、各方面のデザインに触れ、手を動かし、良いデザインについて定期的に考えるようにしています。

N.T
「人によって捉え方が違う」ということを考えるようにしています。
たとえば、「◯」という記号。日本では、正解というイメージを持つと思います。しかし、この記号は日本や韓国以外だと意味合いが変わってしまうんです。
欧米では、チェックマークが一般的に正解という意味で利用され、「◯」を利用することはないそうです。

こちらの意図が伝わらないなんてことがないように、「本当に全ての人に伝わるデザインか?」と、立ち止まって考えるようにしています。

K.M
「駅メモ!」のイラストレーターとしては、世界観を意識しています。
8年も続いているサービスなので、ユーザーはとても世界観を大切にしています。
いかに世界観を崩さずユーザーが求めているものを作るかが、イラストレーターとしての腕の見せ所です。まだ勉強中の身ではありますが、自分の描いたイラストを気に入っていただけるように尽力していきたいですね。

また、データを見ることも忘れずに行っています。直近のユーザーの反応や、過去の人気キャラクターのデータを、日々のイラストレーション業務に活かしています。

社会人1年目に戻ることができたら、何を自分にアドバイスしますか?

T.S
正直、1年目の自分は、まともに働いていなかったと思うので、人に話せる立場かどうかはわかりません。(笑)
ただ、1年目の自分にアドバイスをするのであれば、「人に敬意を持ち、礼儀をわきまえよう」「人間万事塞翁が馬」と伝えたいですね。学生時代に、デザイナーになろうと思っていた訳では無いですが、デザイナーになって良かったと思っています。
礼儀をもって、真面目に仕事をしていれば良いことが必ずあるので、そんな話をしてあげようと思います。

N.T
自分は「積極的に行動しよう」と伝えます。
もともと、消極的なタイプでしたが、早く仕事を覚えたい、と社会人になってからは「これをやりたい」「挑戦したい」と手を挙げまくりました。
もちろん、失敗することもありましたが、その分成長する機会を複数得ることができたと思っています。1年目だと周りも優しく教えてくれるので、どんどん挑戦して失敗と成功を繰り返していった方が良いと思います。

K.M
積極性は大事ですね。受け身の姿勢って、年を取るほど抜け出せなくなるような気がします。だからこそ、勇気を振り絞って若いうちから自分が思ったことを発言していくことは、大切ですよね。

私の場合はイラストから離れた時期が何年かあったので、「忙しくてもイラストを続けよう」と伝えたいと思います。
イラストレーターではない時期もイラストを書き続けていたら、より高いスキルを得ることができていたと思うので、当時の自分を鼓舞してあげたいですね。

今後の目標を教えてください。

T.S
人から聞いた話ですが、中年になると社会貢献したいと思いはじめる人が多いらしいんです。最近、自分も社会貢献をしたいという気持ちが沸き上がってきています。
なので、自分のデザインや仕事を通して、世の中に良い影響を与えていきたいと思っています。まずは、ブロックチェーン事業に関わる人間として、事業の魅力を世の中に伝え、新しい形のエンタメを盛り上げていきたいですね。

N.T
入社から「駅メモ!」のデザインに携わってきましたが、今年からブロックチェーンチームに異動になりました。
「駅メモ!」ではグラフィックデザインをメインで担当していましたが、ブロックチェーンチームに来てからはUI/UXを担当することが増えてきました。
まだまだ自分は論理的にデザインを考える力が未熟だと思っています。よりユーザーが使いやすいデザインを構築する力を1日でも早く身につけて、新規サービスに落とし込んでいきたいと思います。

K.M
入社してまだ1年経たないので、まずは1年の流れと定常業務を覚えていきたいです。
先輩の技術を吸収しながら、スキルと信頼を獲得していきたいですね。
「駅メモ!」のイラストに関しては「K.Mに任せておけばOK!」とみんなに言ってもらえるように頑張りたいと思います!

最後に

デザイナー・イラストレーター3名によるパネルディスカッションの内容をお伝えしました。モバファクの業務内容や働く社員のことについては、随時発信をしていきますので、次回もお楽しみに!

現在モバファクでは、ゲーム事業やブロックチェーン事業を支えるデザイナー・イラストレーターを募集中です。
経験の幅を広げたい方、新しい挑戦をしたい方、大歓迎です!
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