こんにちは!採用担当の金岡です。
2020年4月に入社した私が「モバファクにはどんな社員がいて、どんなお仕事があるのか」を知っていくインタビュー連載【学生だった私が知らなかったコト】。
連載第5回目は、入社4年目のエンジニアの松井 寛太(まつい かんた)さん。
松井さんは入社からこれまでに、開発、分析、運用、マネジメントなどさまざまな業務に携わっています。幅広い経験をしてきた松井さんに「具体的にどんな経験を積んできたのか?」「それらを経てどんなことを感じているか?」を聞いていきます!
松井 寛太/アワメモ!チーム(2017年入社/エンジニア職)
大学時代はアメフト部に所属し、趣味でゲーム制作も行う。「より高度なプロダクト制作スキルを身に付けたい」「勉強会を積極的に開催していてエンジニアとして成長できそう」という想いで2017年にモバファクに入社。
「プロダクト制作の全行程を経験したい」という考えのもと、入社から現在まで、開発、分析、チームマネジメントなど幅広い業務に携わる(下記表参照)。
まずは入社直後に担当した新規プロダクトの開発について聞かせてください。
どのようなお仕事をして、そこからどんなことを学びましたか?
自分はこのプロダクトの開発に初期からアサインさせてもらい、サーバーサイドの開発を任されていました。新規プロダクト開発の中心メンバーとして、根幹を任せてもらったので、プレッシャーを感じたことを覚えています。
ただ、1年目からチームの中心メンバーとして開発を任せてもらえたので、チームで働く上での考え方を身につけることができましたね。チーム開発では、非効率な作業順番や、スケジュールの被りなどによって、手持ち無沙汰なメンバーがいたり、納期の遅れに繋がったりすることがあります。常にチーム全体を意識して、いつ誰が何をするのかをしっかり管理していく大切さはここで学びました。
また、チームには優秀なメンバーが揃っていましたが、最終的にこのプロダクトはローンチ前にクローズしてしまうことになったので、ローンチの難しさや、クローズの原因、どうすべきだったかなども考えさせられたのは学びになったと思います。
その後、駅メモ!でグロースハックを担当されてますが、ここではどんなことをしていましたたか?
グロースハックとは、ユーザー動向などのデータを分析し、プロダクトが今取り組むべきことを明らかにする業務です。
当時の駅メモ!はリリースから4年ほど経っていて、データ自体は大量にありましたが、そのデータを意思決定として使えるレベルまで具体化出来ていない状態だったので、自分がそこを担当することにしました。
当時は新卒1年目でしたが、新しいチャレンジとして、大役を任せてもらいました。
当時苦労したことはありましたか?
週に一度、データレポートをディレクターの方達と読み合わせて議論をするミーティングがあったのですが、毎週議論でボコボコにされていました(笑)。それはデータレポートを作ること自体が目的になってしまい、何のためのデータなのか、このデータによってどんな意思決定ができるのかを考えるのが疎かになっていたからでした。
ただ、データを重視する人、ゴールから逆算して考える人に囲まれていたおかげで、自分も論理的な思考や最短距離での問題解決方法を考える力が鍛えられました。データ分析というのは意思決定の根拠作りの仕事だと思っていますが、その根拠の材料を揃えることが、苦なくできるようになったのはここでの経験があったからこそだと思います。意思決定に携わる時に根拠を用意する癖もつきましたね。
その後、新規プロダクトのアワメモ!チームへ配属となりますが、ここではどんな仕事をしていましたか?
チームのエンジニアのリーダーとして、新規プロダクトの開発タスクの整理や、開発の効率化を中心となって考えていました。
具体的には、新規プロダクトを作るために何をするべきか、いつまでにやるべきかのスケジュールやタスクの調整、また開発フロー、開発ルールの設計をして、チームへ浸透させることをしていました。
その後開発を進めていき、リリース後は運用や機能改善を行っています。
リーダーになって感じたことはありますか?
最初は、自分がしっかり仕事を割り振っていかないとチームが回らないぞという気持ちがあったのですが、実際にやってみるとリーダーが完璧に決めなくても回っていくチームだなと思うようになりました。というのも開発メンバーが主体的で、後輩も「こうしたほうが良くなると思う」など、意見をよく言ってくれるんです。
だから、リーダーは何でも決めて割り振っていくというよりも、むしろ最低限の枠組みを作って、メンバーが意見を出しやすく、議論しやすい状況を作ることが大事だと考えるようになりました。
その状況さえ作れれば、提案したことを良い感じにしてくれるメンバーだと信頼しているし、そうして自分ごととして考えてもらった方が、メンバーもやりがいや納得感があるんじゃないかなと思ってます。
4年間で幅広い分野の仕事を経験していますが、携わる分野が変わるのは嫌ではなかったですか?
自分は開発から運用まで全行程のスキルを身に着け、プロダクトを作れるようになりたかったので、むしろ自分から希望して、新しい分野に携わっていました。
最初の駅メモ!のグロースハック担当への異動は、自分が分析をしたかったので、手を挙げさせてもらいました。というのも、その前に担当していた新規プロダクト開発の経験や当時のソーシャルゲーム全般の運用の様子から、プロダクトはリリースして終わりではなく、リリースしてからが大事だということや、運用の中で効率よく人を楽しませるためにはデータ分析が必要だということを感じていたからです。そんなときに、社内でも駅メモ!の分析に力を入れようとグロースハック担当が募集されていて、組織としても需要がある雰囲気だったし、自分としても定量的な分析がしたかったので、配属を希望しました。
その次のアワメモ!チームへの異動も、新規開発に1から携わりたかったので手を挙げました。
データ分析も面白かったですが、やはり自分が作ったものをユーザーに楽しんでもらいたいと思っていたことと、1年目に新規開発を途中で断念することになったので、リベンジしたいと思ったことが理由です。
インフラの構築や新規機能の開発など、自分にとって初めての分野に携わることができ、プロダクト制作の全行程を経験したいという目標もまた一つ進めることができました。
エンジニアとしての開発も、リーダーとしてのマネジメントも行っていますが、今後どうキャリアを築いていきたいですか?
状況に合わせて最適な方法を進言できるエンジニアになっていきたいですね。開発プロダクトを成功させるために必要だと判断すれば、開発・マネジメント関わらず今チームに必要なことをやっていくべきだと思っているからです。問題によって、チームにとってのベストは変わるので、柔軟であり続けたいと思います。こういう考えを持ってるのは、野球やアメフトなどのチームスポーツの経験が影響しているのかもしれません(笑)。
チームのことを考えると、リーダーかそうでないか、ディレクターかエンジニアか、などは関係なく、人任せではなく主体的に動いていくことが大事だと思います。
だから、チームにとって自分が何ができるかを考えて、開発でもマネジメントでも、その時に必要とされることをやっていきたいと思います。
最後に今後の目標を教えて下さい!
エンジニア目線の目標だと「どうやって作るか」というHowの部分に注目しがちなのですが、開発を通じて、「何のために作るのか」というWhyの部分や「何を作るのか」というWhatの部分が大事だと気づかされました。今後は、そのWhyやWhatの部分を重視して、プロダクトを作っていきたいです。
自分の目標としては、1人でも多くのユーザーや作っている人が満足するようなものを作っていきたいので、WhyやWhatの納得感や、ユーザーが満足するだろうという勝算をチーム全員が持った状態で開発できるような働きかけをしていきたいです。
松井さん、貴重なお話ありがとうございました!
サーバーサイド、フロントエンド、インフラ構築などの開発から、データ分析や、チームのマネジメントまでプロダクト開発における幅広い工程に携わって来られたのですね。
自分も積極的に手を挙げてもっと挑戦していこうと感じました。
モバファクのお仕事を知るために、インタビューしてきた【学生だった私が知らなかったコト】は次回がラストです。お楽しみに!
※オフィスの写真は2019年に撮影したものです