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リモートワークの 新卒受け入れで気をつけたこと


こんにちは。モバイルサービス事業部の久保田です。
2020年4月にエンジニアとして入社し、駅奪取チームでフロントエンドとバックエンドを担当しています。
駅奪取チームでは今年2名の新卒社員(エンジニア職)を受け入れ、私はそのうちの1名のメンターになりました。
今回は、その際にチームとして、またメンターとして行ったオンボーディング(
新しく加入した人に手ほどきを行い慣れさせること)について振り返りたいと思います。

久保田 享祐/駅奪取チーム(2020年入社/エンジニア職)

学生時代は、コンピューターネットワークの研究室でデータ伝送の最適化について研究を行う。学校外でもプログラミングに触れ、アルバイトでは予算集計のプログラムや、電子ビームの軌道シミュレーションなどを行う。Pythonの入門書の製作の手伝いをしたことも。モバファクには、勉強会が盛んであることと、技術好きな社員が多いことに興味を持ち、入社を決める。趣味は読書や早押しクイズ。

チームとしての取り組み

一般的に入社から活躍までの期間は大体半年ほどかかると言われており、定着には最初の90日が肝心と言われています。それを受け、私たちのチームでも、新卒が配属されることが決定してから、準備と調整を進めてきました。

具体的にチームで実施した主な取り組みは以下の4点です。

① 朝会と夕会の実施
 ・出勤後と退勤前に軽いミーティングの実施

② 新卒課題の実施
 ・ゲーム(駅奪取)に関する課題の実施

③ チーム内のメンターミーティング
 ・メンターとマネージャーの定期的なミーティングの実施

④ 1on1の実施
 ・新卒社員と週1回、1on1を実施
 ・参考:特別インタビュー】1on1で何を話しているのか聞いてみた!
 ・参考:初回の1on1は何をする?まずは自己開示をしてみる。

今回は、①、②について詳しく説明します。

① 朝会と夕会の実施

朝会ではその日のタスクの再確認と雑談を、夕会では1日の振り返りとその日出た疑問の回答を行いました。
朝会では、メンティーにその日に行うタスクを話してもらう際に、それで具体的な1日が想像できるかという視点で聞いていきます。
具体的には、「もし早くタスクが終わったらどうするか?」「もしレビュー待ちで手持ち無沙汰になったらどうするか?」など。メンティーがより良いパフォーマンスを出せるように、スケジューリングのサポートをしています。

また、雑談の時間も大切にするようにしました。
リモートワーク下ではコミュニケーションが不足しがちです。コミュニケーション不足は、質問することに遠慮してしまう、否定的な意見を挙げづらくなるなど、心理的安全性を損ない、チームのパフォーマンスを下げてしまう可能性があります。そのため、雑談の場を定期的に設けることは、上記のコミュニケーション不足による問題に対して、大きな価値があると考えています。

② 新卒課題の実施

ゲームとしての『駅奪取』とアプリケーションとしての『駅奪取』の両方を理解してもらい、業務にスムーズに参加できるようになるという目的で駅奪取チームでは、駅奪取に関する課題を毎年新卒向けに実施しています。
事前準備では、出るであろう疑問を先回りして解決できるように、課題作成を心がけました。また、課題提出後のレビューでは、関連する項目を補足して、おまけで覚えてもらえるようにしました。体験に紐づいた連想記憶であれば、より覚えてもらいやすいと思うからです。もちろん、覚えたことの理解が深まり、モチベーションの向上にもつながることを期待しています。

個人としての取り組み

ここまでチームとして実施したことを紹介しましたが、個人的に実施したことも2点紹介します。
1点目はドキュメントの整備です。
1年前は私が配属したての頃、「こういうドキュメントがあると嬉しいのにな…。」と思うことが何度かありました。そこで、社内でオンボーディングを強化するために行われていた有志のワーキンググループに参加して、その中で「開発で代表的なコマンド集」や「開発中にあるエラー・テスト失敗集」などのドキュメントを作成しました。
ドキュメントに情報が記載されたことで、説明する際にそちらを参照してもらったり、新卒社員が質問の前にドキュメントで解決できたりと、スムーズな業務につながっています。

2点目は作業中の声掛けです。
Slackの作業スレッドなどを積極的に見に行き、困っていたらサポートしたり、補足説明したりしています。
また、リモートワークは個人作業になりがちで、何もしないでいるとチームへの所属意識が薄れてしまうため、こちらから積極的にアプローチすることを心がけました。

オンボーディングを行う中で気づいたこと

全体を通して気づいたことが、2点あります。
1点目は新卒社員の個々にあった対応の必要性です。
例えば、私が担当しているメンティーは、振り返りの習慣がすぐに定着しました。なので、夕会で振り返りの時間を設ける必要はありません。そこで、メンティーと相談し、夕会では振り返りの共有にとどめ、業務中の疑問を質問する場としました。このように、個々にあった対応がより能力を伸ばしていけるのかなと感じます。

2点目は新卒課題の文章が曖昧だったこと。
課題の準備に関して、力を入れていましたが、実際にやってもらうと、課題文として曖昧な部分が多々あり不十分でした。そのため、曖昧な部分をメンターとメンティー全員が同じ認識にする必要がありました。今年の新卒課題はもう完了しているため、メンティーがつまずいた部分をまとめて、来年以降の新卒課題を改善したいと思います。

さいごに

現在、駅奪取チームの新卒社員2名は新卒課題を終え、実際に駅奪取に関する業務に着手し始めました。早速、社内やチームに向けて業務改善につながるノウハウをドキュメントとして共有してくれたりと、とても頼りになっています。

これからも新卒社員が最大限の実力を発揮できるよう、チームとしてサポートをしていきたいと思います。